それは偶然の出会い
お出かけで目的地をきっちりと決め、達成したら帰路に就く。そんなバスツアーのような旅なんてできるはずはなく、大抵が思いつき。道中で気になったところは行ってしまうタイプです。今回も別の目的で岐阜県へ遊びに行きましたが、まさかこんな出会いがあると思いませんでした。だって魅力的過ぎたんです。この看板が。
未確認生物
ネッシーや雪男、ビッグフットなど・・・世界には、まだまだ知られていない『未確認生物=UMA』がいるとかいないとか。日本でも「河童」「天狗」「雪女」など妖怪の類が伝説として残っていますが、あくまでも「妖怪」で「未確認生物」では無い気がします。では日本のUMAといえば・・・
「ツチノコ」ではないでしょうか?
「ツチノコ」のイメージ
自分のイメージは、もっぱらポケモンの「ノコッチ」です。 zukan.pokemon.co.jp
「ノコッチ」が登場した「ポケモン金・銀」が発売された1999年よりも10年前。現在(2024年)から約30年前までは、よく「ツチノコ」が目撃されていたそうです。なんだかツチノコ探しのブームがあったことを子供ながらにテレビで見たのを、うっすら覚えていますが・・・実際に慣れ親しんだのはポケモンの「ノコッチ」。最近では進化ができるようになってパワーアップ。だからこそ、ガチの「ツチノコ」に触れる機会は、実は人生初めてです。
人生初ツチノコ、対戦よろしくお願いします!
突然あらわるアヤシイ館
その館の名は「つちのこ館」。
**ロードサイドに突如あらわれたその館は、すぐに「後で行こう!」という気持ちにさせたのです。気温33℃の岐阜。さっさと用事を済ませて帰ればいいものを「行かなければ後悔するだろうな」と思わせたこの館。『「つちのこ」ってなんだろ?』『もしかして本物が・・・イヤイヤいるわけないでしょ・・・』『もしかして我々が「ツチノコ」になってしまうんじゃ・・・』など、いろんな気持ちを抱えて用事を済ませます。
お茶×ツチノコ推し
つちのこ館へ行く道中の「道の駅 茶の里 東白川」でも、まさかの「つちのこ」推し。お茶とつちのこは異様なコラボに見えますが、この「お茶」が後ほど「つちのこ」と結びつくなんで思いもよりませんでした。
店員さんも公認?!
さも当然のようにつちのこグッズがあるから、店員さんに思わず聞いてしまいました。 「あの・・・つちのこってホントに居るんですか?」
👩💼>居ると思いますよ~😉
もしかして、ホンモノがあの館に??まさか、ね・・・。
いざ!つちのこ館へ!
ウェルカムボードは手配書
つちのこ館に到着すると、道のわきには・・・手配書!?生け捕りは100万円をいただけるそうで。さらに平成元年から、毎年1万円がキャリーオーバーしているそう。やっぱり幻の生物なんでしょ。
ツチノコなんて、居るわけないじゃん🙄
妙な違和感
ココで気づいたことがあります。ポケモンの「ノコッチ」は仕方ないとして、この村で出会うツチノコは、みんな色が違うんです。茶色、緑、青・・・ホントのツチノコは何色なんでしょうか。カタチも微妙に違うような・・・。そのあたりの疑問も、きっと解消してくれるでしょう!この館が!!
インターネットNG
残念ながら館の中はインターネットNGの世界。詳しくお伝えすることはできませんが、店員さんに許された情報も交えながら、ご提供しましょう。知られざる「ツチノコ」のセカイを・・・。
知られざる「ツチノコ」の世界
カラダについて
『つちのこ秘伝』や展示によると、ツチノコは漢字で「土の子」ではありません。「槌の子」だそうです。「打ち出の小槌」の「槌(つち)」ということですが、正確に言うと「横槌」という道具に似ているそうで、名づけられたんだとか。
身体はビール瓶のように太く、茶色く、見た目はテラテラしていました。ツチノコを15分程度、目撃し続けた村の住民の話では、石を投げたらタイヤのように跳ね返ったんだとか。そして頭は大きく、首は細く。胴体は太く。足は無く。体長は50cmぐらいに見えました。
第一印象は「ヌルヌルしてそう・・・」という素直な感想。ヘビのような質感に、光沢感?ヌルヌル感?をプラス。でもカラダはタイヤのようなゴム質感で・・・。目撃談によると「茶色」が正解なようです。緑や青はデフォルメだったのか・・・。
エサについて
単純にツチノコって何を食べるんだろ?って思ってました。生物であるが故、エサは必要なはず。そのあたりも解説がありました。小動物を食べてるんだそうです。ネズミとか。じゃあヘビなんじゃないの??
神の使い
日本神話でもヘビはよく登場し、神の使いとして紹介されることがあります。東白川村は神道の村だそうで、神の使いとしてヘビ(ツチノコ)は目撃が多いとか多くないとか。ヘビを大切にしたり、逆に「神様の使いじゃぁ~」と恐れおののいたのかもしれません。もしかして、ツチノコ発見者が多いのはコレが理由なのでしょうか?
https://www.vill.higashishirakawa.gifu.jp/files/upload/61945b7a-c978-4185-a5a7-3049ac100234.pdf
お茶が好き?
ツチノコが良く見つかる時期もあるそうで、夏も近づく八十八夜。お茶の時期になると村民もお茶栽培に精が入り、一年で一番忙しい時期となるそうです。その気持ち分かります。お茶どころ静岡でも、親戚がお茶農家さんのお子さんは学校お休みして駆り出されますからね。お茶摘みは忙しいんです。そんな忙しい時期だからこそ、村民が活発になるからこそ?ツチノコ発見者が多くなるんだとか。
ツチノコがお茶好きというよりは、村民がお茶の時期に活発になるから?ツチノコは5月~6月によく見られる?見つける?らしい。それじゃあ静岡だってツチノコ現れたっていいじゃんね!!!
さっきの道の駅の「お茶×ツチノコ」ってコレのことじゃん?!
みんな集まれ!つちのこフェスタ!!
毎年05月03日には、2000人ぐらいが集まる「つちのこフェスタ」が開催!賞金132万円(2024年現在)を賭けた、つちのこ大捜索祭りが始まるのです🙄村民が2000人だそうで、フェスタ参加者の半分はガチ勢。ガチでつちのこを探しているんです。すごいなぁ・・・。
過去のツチノコフェスタの様子がコチラ👇 www.youtube.com
5月とはいえ最近は暑いのに・・・皆さん長袖長ズボン。つちのこを探すときの捜索ファッションは長袖長ズボンが基本だそうで。ワナを作ったりエサで釣ったりと、各自が工夫しながらも「ガチ」でツチノコを探しています。村長さんも「居ると信じている」と太鼓判。
ツチノコ!ぜったい居るよ😏
おいしい「ツチノコ」
運が良ければ「ツチノコ焼き」もあるそうです。こんなカタチだったのか・・・。
一種の村おこしかもしれないけど
なんでこんなにツチノコが盛んなのか。東白川村は全国でも有数のツチノコ目撃者の産地。ツチノコ館のおねえさまも「ツチノコを見た人がたくさん居る」とお話しくださいました。冷静に考えれば、そういった幻の生物などで「村おこし」をしているだけで、バカバカしいと思ってしまうかもしれません。でも、こうやって村を挙げて協力して「ツチノコ一色」にしているのって、団結力があって魅力的に思えます。もちろんツチノコ以外にも魅力はあると思うんですが、まずは「知ってもらう」ためにはインパクト抜群。現に「東白川村?白川郷じゃないの??」と思っていた自分が覚えましたから。
いわゆる「キラーコンテンツ」を持っているのって強いと思います。
どうしても妖怪やUMA、UFOなどって「怖い」イメージがありますし、自分も怖いと思っている派です。万人受けしないかもしれませんが、インパクトは絶大。すこしレトロな匂いがするのも、令和キッズ・Z世代には受けるかもしれません。最近は技術が発展したからか、心霊特集や心霊ビデオなども少なくなってきました。なんでも科学的に解明されがちな世の中。「かがくの ちからって すげー!」と思ってしまいますが、「解明されなくてもよい事実」って、あると思うんです。
それが「ロマン」ってやつですな😏
そうそう、大事なことを伝えることを忘れていました。
ツチノコは「知ってしまう」と見つけられないそうですよ🙄ソンナァ...